2015年06月05日
東北の前方後円墳と騎馬民族
南相馬市では、7月に行われる相馬野馬追が行われます。
このまつりは、相馬家の祖と言われている平将門が関東平野で行った祭礼が始まりだと
言われ、その後、この地に移り住んでからも続けられたと考えられています。
また、この貴重なまつりは、相馬家が鎌倉時代から幕末にかけて国替えがなかったため、
伝統が受け継がれたものです。
奥羽山脈をはさんで東北の太平洋側を走っていると感じることがあります。
それは、日本海側の文化圏とは違うということです。
関東から福島・宮城、岩手南部にかけて存在する前方後円墳です。
地質のせいか不明ですが、日本海側では見たことはありません。
仙台市若林区にある遠見塚古墳です。
名取市にある東北最大級の雷神山古墳です。
いずれも4世紀から5世紀にかけて、仙台平野を治めた地方豪族と考えられていますが、
なぜ、朝鮮半島や畿内の前方後円墳が東北にも存在したのでしょうか。
それと、馬文化も青森・岩手にかけて存在しているのも興味深い気がします。
今回の旅から、これらの文化は大陸の騎馬民族に由来し、北上するごとにその地を収めて
いった痕ではないかと思うのです。
また、喜多方の酒蔵巡りでも大和川酒造の祖は元々大和の地から移り住んだという話や
会津ほまれの代表者の苗字は唐橋などから、時代は違えど、大陸から畿内を経て新しい
技術を持った民族の大移動があったと考えられるのです。
NHKのウェブサイト特集『遺跡が語る古墳時代像』とも一致していませんか。
東北には、まだまだそんな素朴な歴史を感じるものが残っています。